寒冷療法について1

今回は寒冷療法についてお伝えしていきます。
寒冷の次は温熱療法にします。温熱は長くなりそうなのでこちらから。。
では、寒冷療法いきます。
寒冷療法の効果は初期の血流現象です。
皮膚に寒冷を適用すると直後の皮膚血管収縮と血流低下が起きます。血管収縮は15~20分は持続します。
まず20分行い、10分休んで再度10分寒冷療法を行ったケースでは20分だけの寒冷療法より、より血流が低下する。
組織を冷却するとヒスタミン・プロスタグランジンの放出が減少し血管拡張が抑えられる。
後期の血流増加はよく知られている。
長時間寒冷療法を行う、組織温度が10度以下になると血管拡張が起こる可能性がある。この現象は寒冷誘発血管拡張と知られている。
寒冷療法は炎症のコントロールです。
急性炎症を抑制し損傷の回復をはやめる。組織温度の低下は急性炎症期の化学反応を遅延し、組織治癒期の発熱・発赤・浮腫・疼痛・機能障害を減少させる。
寒冷療法は適用部位の温度を低下させ炎症に伴う熱を直接低下させます。血管収縮と血液粘度上昇による血流減少、毛細血管透過性低下による毛細血管から間質組織への体液移動を妨げ、急性損傷後の出血と体液喪失を抑える。
寒冷療法は痛覚を伝達するAδ繊維の活動を低下させ脊髄レベルで疼痛を抑制する。